中2転落死、校長ら処分 浜松市教委「いじめ防止不十分」

中2転落死、校長ら処分 浜松市教委「いじめ防止不十分」
@S[アットエス] 2013年4月4日(木)14時53分配信

 浜松市の市立中2年の男子生徒=当時(13)=が昨年6月に自宅マンション屋上から転落死した問題で、市教委は4日までに、校長ら同校教職員5人を処分した。「生徒の死は自殺で、背景にいじめがあった」とした第三者調査委員会の報告などを踏まえ判断したという。
 校長は文書訓告、教頭2人(1人は当時)は口頭訓告、担任教諭と部活動顧問の教諭は口頭厳重注意とした。処分は3月29日付。市が公表対象としている懲戒処分ではないとして発表しなかった。
 処分理由は校長と教頭が「いじめ防止や早期発見、遺族対応で職員への指導、監督が不十分」、担任と顧問は「いじめを早期発見、防止できず、遺族への配慮も足りなかった」とした。高木伸三教育長は懲戒処分にしなかった理由を「故意に見過ごすなど非違行為はなかった。訓告は強い指導」と述べた。
 男子生徒の父親は「仲間内だけの処分でなれ合い。処分のうちに入らない。絶対許さない」と話した。

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